甲府都市圏にあって優位な交通立地条件を背景に、工業団地や流通業などの企業誘致、住環境の整備などが進み、田園環境を備えた機能的で利便性の高い都市を形成してきました。
そのため、本町では人口増加が続き、学校をはじめとした公共施設の整備も進んできました。また、新しい住民の元気が呼び込まれたことにより、町の活力も高まり、このことがさらに新しい元気を呼び込む好循環を可能にしてきました。
本町は、このような自律的な成長を支える好循環を活かし、快適な生活環境の整備を進めると同時に、従来から培ってきた昭和教育や水環境の保全など、特色ある取り組みを進めてきました。
今後、国や地方の財政事情は厳しさを一層増すと予想されますが、外部環境の変化を町の活力を高める好機と捉え、これまでの先人達の努力と新しい知恵を融合し、分権型社会にふさわしい住民主役のまちを構築します。
そのために、住民が自主的、自律的に活動できる風土を醸成し、住民や民間、行政が良好なパートナーシップのもとで役割を担い合う、協働型のまちづくりを推進します。
このような考えから、まちづくりの理念を次のように設定します。
本町は現在でも開発余力があるため、今後も都市開発による成長が見込まれます。一方で、うるおいのある生活環境や安心・安全なまちづくりへの期待も高いことから、地域の発展と住民満足との均衡を図っていくことが求められます。
このような難しい舵取りを行うためには、住民の参加・協力や質の高い行政の実現が必要となります。
そこで、まちづくりの基本目標(テーマ)を、次のように設定します。
地域の資源を活かした活力あるまちづくりを進めると同時に、安心で安全な暮らしの確保や快適な生活環境の整備などを計画的に推進し、住民の満足度の高いまちをめざすこと示しています。同時に、質の高い行政経営を基礎にして、特色ある施策を積極的に展開し、活力と住み良さの均衡を図る、好感度で(住民の満足感が高く)、高品質な(効率的で、高い成果を生み出す)、まちづくりを展開することを意味しています。
すべての住民や民間が、本町のまちづくりに共感し、協働して取り組むことにより、「うるおいと躍動の都市 昭和」を実現するという、町の意思を表現しています。
昭和町は総合計画の推進に当たり、次のことを行政経営の基本方針と位置づけ、将来像の実現に取り組みます。
| 1.住民や民間との協働を推進し、満足度の高い行政をめざします。 |
| 2.資源や活力を有効活用し、効率性の高い行政をめざします。 |
| 3.経営能力や成果意識を高め、質の高い行政をめざします。 |
| 4.行政運営の透明性を高め、わかりやすい行政をめざします。 |
| 5.持続可能な財政運営を進め、足腰の強い行政をめざします。 |
昭和町は次のようなことを基本原則として、行政経営の基本方針を具体化します。
| 1.情報共有の原則 |
| まちづくりに関する情報を積極的に公開し、まちづくりに対する理解と必要な情報の共有を図ることを原則とします。 |
| 2.住民参加の原則 |
| まちづくりを進めるに当たっては、住民参加を原則とします。そのため、行政は住民が参加しやすい環境や条件を整えるよう十分配慮します。 |
| 3.役割分担の原則 |
| 暮らしを支える公共サービスの提供は、まちづくりの主体である住民や民間、行政の中から、サービスの趣旨や効率性、有効性などを踏まえ、より適切な主体が担うことを原則とします。 |
| 4.補完と調整の原則 |
| 身近な地域の課題は、そこで暮らす住民の主体的な取り組みにより解決されることを原則とします。ただし、行政は地域での解決が難しい場合については、必要な補完や調整を行います。 |
| 5.開拓と挑戦の原則 |
| 健全な財政を維持しながら、時代環境や住民ニーズを先取りした政策を積極的に展開するなど、開拓と挑戦の意思を持って、自主的で自律的な行政経営に取り組むことを原則とします。 |
総合計画はまちづくりの最上位の計画です。しかし、厳しい財政事情や変化の激しい時代環境を踏まえ、評価・管理のしくみの確立や行財政改革との連動を図り、総合計画の着実な具体化を進めます。
| 実績値 | 速報値 | 目標値 | ||
|---|---|---|---|---|
| 平成12年 (2000年) |
平成17年 (2005年) |
平成22年 (2010年) |
平成27年 (2015年) |
|
| 総 人 口 | 15,937人 | 16,765人 | 20,100人 | 21,200人 |
※平成17年は、国勢調査速報値
「ともに創る うるおいと躍動の都市 昭和」の実現に向けて、各分野別の基本方針を次のように設定します。
教育や学習・スポーツ、芸術文化などさまざまな活動を通じて、生きがいや交流の輪を広げ、豊かな心を育むまちをめざします。
保健・医療・福祉を充実し、誰もが健やかな生活ができる条件整備、支えあう地域づくりを進め、幸せを支えるまちをめざします。
昭和町の環境や立地を活かしながら各種産業の振興、活性化を図り、活気あふれるまちをめざします。
市街地整備や道路・交通体系等の充実、上・下水道の整備など都市基盤の整備を進め、快適な住み心地のまちをめざします。
環境への負荷が少ないまちづくりを進め、自然との共生や楽しむことができる水と緑を保つまちをめざします。
交通安全をはじめ消防や防災、防犯などの取り組みを強化し、安全なまちをめざします。
住民活動の推進などを図るとともに、住民ニーズや時代環境に沿った行財政運営を図り、本計画の実現に取り組みます。
| 豊かな心を育む まちをめざす |
1.生涯学習社会の創造 |
|---|---|
| 2.地域の文化とスポーツの振興 | |
| 3.子ども達への教育の充実 | |
| 幸せを支えるまちをめざす | 1.健やかな暮らしを支える保健・医療の充実 |
| 2.次代を担う子育ての支援 | |
| 3.いきいきとした福祉社会の形成 | |
| 4. 安定した暮らしの確保 | |
| 活気あふれるまちをめざす | 1.活力ある商工業の振興 |
| 2.持続する都市近郊型農業の展開 | |
| 3.可能性を高める雇用・起業の支援 | |
| 快適で住み心地のよい まちをめざす |
1.調和のある土地利用と景観形成 |
| 2.快適な生活環境の整備 | |
| 3.利便性の高い道路・交通体系の確立 | |
| 水と緑のまちをめざす | 1.清らかな水循環の確保 |
| 2.先端の循環型社会づくり | |
| 3.水と緑のうるおいある環境づくり | |
| 安全なまちをめざす | 1.安全な暮らしの確保 |
| 2.災害に強いまちづくりの推進 | |
| 3.健全な社会環境の維持 | |
| 自律と協働のまちをめざす | 1.住民主役のまちづくりの推進 |
| 2.ふれあいのある地域づくりの推進 | |
| 3.自律的で活力ある行政の確立 |
昭和町は、これまで平成17年度を目標年次とする「昭和町第4次総合計画」(平成8年度〜平成17年度)に基づき「青空と緑と産業の町−さわやかな田園都市、テクノコミュニティ・昭和町」をめざして、まちづくりを展開してきました。
これまでのところ、本町では、都市化の進展に伴う人口の増加により、全国平均や県平均に比べて、少子・高齢化の速度は緩やかな“若い町”となっています。一方で、都市化に伴う生活環境の悪化やコミュニティの弱体化なども懸念されています。
現在、市町村合併という大きな時代背景がある中で、その推移に柔軟に対応できるまちづくりや行政の体制づくりを進める必要があります。
今後、国の地方分権に関する政策動向や厳しい財政状況を踏まえ、多様化する行政課題に積極的に対応するためには、住民と民間※、行政との役割分担を進めると同時に、町の自主性を最大限に発揮できる方策を積極的に活用するなど、地域の実情に即した、より戦略的な地域経営を推進する必要があります。
「昭和町第5次総合計画」は、これまで培った資源を有効活用すると同時に、住民と民間、行政のパートナーシップを基調とし、新たな時代にふさわしいまちづくりに向けた基本的な方向・施策を定めるものです。
(※ここでの「民間」には私企業だけでなく、社会福祉法人やNPO法人などの非営利法人も含んでいます。)