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洗濯用パック型液体洗剤の誤飲に注意
内容
認知症のある高齢者が、自宅の洗面所に置いてあった洗濯用パック型液体洗剤を1~2個食べてしまった。嘔吐と下痢が続き、病院に搬送された。洗剤による界面活性剤中毒から誤えん性肺炎となり入院し、その後人工呼吸器が必要となった。(70歳代)
ひとこと助言
●洗濯用パック型液体洗剤を食べ物と間違えるなどして口に入れてしまった事故が報告されています。
●洗濯用パック型液体洗剤には、界面活性剤等様々な成分が含まれています。
●誤飲により嘔吐したりむせたときに気道に入ってしまうことで、化学性肺炎や誤えん性肺炎等の重篤な症状の原因となることがあります。
●むせる力の弱い高齢者は特に注意が必要です。
●洗濯用パック型液体洗剤は、高齢者だけでなく、子どもの目につかないところ、手の届かないところに保管しましょう。
●口に入れてしまった際は、すぐに口をすすがせましょう。異常を感じる場合は、成分が分かるパッケージ等を持って、医療機関を受診しましょう。
[第492号]見守り新鮮情報 [PDFファイル/219KB]
参考
なくならない洗濯用パック型液体洗剤による事故
-子どもだけでなく高齢者が誤って口に入れる事故も発生-
2015年3月、消費者庁と国民生活センターは、子どもが濃縮液体洗剤を水溶性フィルムに包んだ洗濯用パック型液体洗剤(以下、「パック型液体洗剤」とします。)を握ったりかんだりしているうちに破れてしまい、被害に遭う事故について注意喚起(注)を行いました。
しかし、その後もパック型液体洗剤を誤って口に入れた、フィルムが破れて目に入ったなどの事故が発生しています。
医療機関ネットワークやPIO-NETには、子どもだけではなく高齢者による事故情報も寄せられています。
また、これら以外にも、国内で同様な事故について複数の報告が見られました。
パック型液体洗剤による事故が引き続き発生しているため、再度、注意喚起します。